楽しい買い物になるはずだった。
 
 それは女がくれた金をたくさんもっていたからだ。
 
 夜のディスカウント・ショップが僕は好きだ。
 あのゴチャゴチャした中から、一番光っているものを探し出す。
 その場で興味をもったものを次々に買いまくる。


ある種の快感が僕を襲う。
それがたまらなく好きだ。


 だが、なぜ今僕の体にいくつもの穴があいている?
 
 Tシャツは真っ赤に染まって、天井にはコンクリートの壁が見える。
 
 意識が遠くなっていく。僕の顔を誰かがのぞき込む。
 

 「……………栗山…」
 

 そうだ、今日、市役所出会った…栗山だ…。
 
 
僕の口がかずかに動く……もう声は出ない……



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